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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻3号

1990年03月発行

文献概要

特集 向精神薬の見逃されやすい副作用と対策

ベンゾジアゼピン系薬物による依存と記憶障害

著者: 石郷岡純1

所属機関: 1北里大学医学部精神科

ページ範囲:P.267 - P.274

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 ベンゾジアゼピン系薬物(BZ)は,その優れた効果と高い安全性から臨床医にとってきわめて使用しやすい薬物である。BZは,何らかの理由で大量服用しても生命が脅かされたり,重篤な臓器障害が生じることがほとんどないので,いったん投与され効果が認められると長期に投与され続けることが多い薬物でもあり,複数の医療機関から投与されていることもしばしばである。
 BZのこうした用いられ方が大きな問題としてとりあげられることは少なかったが,BZには比較的顕在化しにくいが,やはりいくつかの有害作用があり,ここではこの中から,依存と記憶障害についてとりあげて概観してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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