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研究と報告
論理—文法的操作の障害(Luria)の1例
著者: 藤井勉12 清水昭規1 倉知正佳1 青木さつき3 武田茂憲4
所属機関: 1富山医科薬科大学医学部精神神経医学教室 2富山県立中央病院精神科 3前富山医科薬科大学医学部精神神経医学教室 4富山医科薬科大学医学部脳神経外科学教室
ページ範囲:P.383 - P.390
文献購入ページに移動症例は,論理-文法的構造を有する複雑な文の理解が困難で,格助詞によって解読することができず,内容語の語順に従って継時的に把握しようとした。本例は左利き素因を有し,X線CTとN-isopropyl-p-[123I]iodoamphetamineによるSingle photon emission CTでの病変部位は右角回を中心にほぼ限局していた。一方,比較的軽症のWernicke失語5例において論理-文法的構文の理解障害を検討した結果,病変部位が角回に及ばない4例では文理解が良好で,角回を含む広範な病巣の1例では本例と同様の障害を示した。
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