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研究と報告
精神科病棟活動の拡大と萎縮
著者: 久場政博1
所属機関: 1公立角館総合病院神経精神科
ページ範囲:P.395 - P.401
文献購入ページに移動 抄録 昭和57年1月から昭和63年12月までの,開放的処遇と社会復帰活動の実践について報告し,若干の考察を試みた。
活動の経過の中で,措置解除の促進,治療チームの組織化,生活療法棟の活用,時間制病棟全開放の意義について述べた。これら7年間の活動は,以前のそれと比較して,病棟活動の拡大と萎縮という視点でまとめることができる。病棟活動の拡大とは,病院内・外を問わず,派生的に様々な活動が出現する状況である。これらはまた,患者を信頼し人間的配慮のできる時・空間の拡大といえる。それに対して萎縮とは,患者を画一的に管理し,自由性・活動性・責任性が著しく低下した状況である。ただし,萎縮から拡大へ向かうとき,それら3つのみを強調するのではなく,安心・信頼・余裕の治療的雰囲気を創り出す必要性のあることも,指摘した。
活動の経過の中で,措置解除の促進,治療チームの組織化,生活療法棟の活用,時間制病棟全開放の意義について述べた。これら7年間の活動は,以前のそれと比較して,病棟活動の拡大と萎縮という視点でまとめることができる。病棟活動の拡大とは,病院内・外を問わず,派生的に様々な活動が出現する状況である。これらはまた,患者を信頼し人間的配慮のできる時・空間の拡大といえる。それに対して萎縮とは,患者を画一的に管理し,自由性・活動性・責任性が著しく低下した状況である。ただし,萎縮から拡大へ向かうとき,それら3つのみを強調するのではなく,安心・信頼・余裕の治療的雰囲気を創り出す必要性のあることも,指摘した。
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