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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻4号

1990年04月発行

文献概要

短報

悪性症候群の断薬時にPriapismを呈した1例

著者: 瀬尾崇1 野村吉宣1 黒田健治1 元村直靖1 豊田勝弘1 米田博1 千原精志郎1

所属機関: 1大阪医科大学神経精神科

ページ範囲:P.414 - P.416

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I.はじめに
 Priapismは,性的興奮を伴わない陰茎の持続性の勃起であり,種々の原因で発症するが17),まれに抗精神病薬の副作用としても起こってくることがある1,3〜11,13,14,16)。また抗精神病薬の投与中に悪性症候群が出現し,同時にpriapismを合併したという報告もある2)。今回我々は,抗精神病薬による悪性症候群のため断薬した症例で,悪性症候群の症状が軽快した時期にpriapism様の持続性陰茎勃起状態をきたした1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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