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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻5号

1990年05月発行

文献概要

研究と報告

長期にわたり精神分裂病様症状を呈した特発性副甲状腺機能低下症の治療経過

著者: 八田耕太郎1 益子茂1 安藤貴紀1 村島温子23

所属機関: 1東京都立松沢病院精神科 2東京都立松沢病院内科 3順夫堂大学内科

ページ範囲:P.497 - P.502

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 抄録 長期にわたり精神分裂病様症状を呈した特発性副甲状腺機能低下症の1例を,治療経過を含めて報告した。
 精神分裂病との鑑別診断において,症状論的に重要なことは,次の3つであった。(1)接触性が比較的良好であり対人関係における両価性(E.Bleuler)を認めなかったこと。(2)病初期に願望充足的な幻覚妄想状態を呈していたこと。(3)不機嫌を呈する時もその背後に病的体験の存在が想定されなかったこと。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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