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研究と報告
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抄録 アルコール性ペラグラの3剖検例を報告した。3症例とも消長を繰り返し持続した意識障害を呈し,加えて症例1では眼症状,失調症状,末梢神経障害,錐体路症状を,症例2では失調症状,末梢神経障害を,症例3では上肢の振戦と歩行障害を呈した。皮膚症状を呈したものは1例もなく,消化器症状は症例3で下痢を認めたのみであり,アルコール性ペラグラは精神神経症状のみの症例が多いとする従来の報告とよく合致していた。また,アルコール性ペラグラの意識障害の病理学的背景として従来から言われている大脳皮質の神経細胞のcentral chromatolysisよりはむしろ,脳幹網様体におけるcentralchromatolysisが重要である可能性が示唆された。
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