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短報
抗精神病薬に起因すると思われる汎血球減少症を来した1例
著者: 古田由紀子1 平安常良1 国元憲文2 荒木弘一3
所属機関: 1平安病院精神科 2琉球大学医学部精神神経科学講座 3琉球大学医学部内科学第二講座
ページ範囲:P.539 - P.541
文献購入ページに移動抗精神病薬,ことにphenothiazine系薬物の有害反応の一つとして,血液障害が知られている。この場合,多くは顆粒球減少症であり,造血機能の3系統が同時に障害される汎血球減少症は,わずかな報告2,3,5,9)がある程度で,比較的稀なものである。著者らは,抗精神病薬に起因すると考えられる,汎血球減少症を来した1例を経験したので,ここに報告する。
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