雑誌詳細
文献概要
短報
精神症状を呈した遺伝性球状赤血球症の1例
著者: 堀口淳1 中川学1
所属機関: 1愛媛大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.547 - P.548
I.はじめに
遺伝性球状赤血球症Hereditary Spherocytosisは赤血球膜異常症の代表疾患で,学童期から思春期にかけて黄疸,貧血,脾腫を主症状に発症する。本症の患者に精神症状が合併してみられたとする報告は極めて少なく,2症例の報告1,2)があるにすぎない。今回著者らは本症が原因で比較的多彩な精神症状を呈した症例を経験したので報告する。
遺伝性球状赤血球症Hereditary Spherocytosisは赤血球膜異常症の代表疾患で,学童期から思春期にかけて黄疸,貧血,脾腫を主症状に発症する。本症の患者に精神症状が合併してみられたとする報告は極めて少なく,2症例の報告1,2)があるにすぎない。今回著者らは本症が原因で比較的多彩な精神症状を呈した症例を経験したので報告する。
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