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特集 精神分裂病の生物学的研究
精神分裂病の臨床的・生物学的研究—慢性重症化の機構と再燃予測因子を中心に
著者: 堀彰1
所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院精神科
ページ範囲:P.637 - P.642
文献購入ページに移動I.はじめに
薬物療法の登場により精神分裂病の予後が改善されたといわれている10,11,22)。しかし,薬物療法によっても病状の改善の得られない重症例も少なからずみられる。また,薬物療法の導入後,波状の経過をとるものが増加し,精神分裂病の再燃が注目されてきている6,12,18,23)。そこで,我々はこの重大な臨床的問題である,精神分裂病の慢性重症化および再燃の機構について,生物学的側面からどのように解明できるか検討している。ここではこれまで得られた結果を報告するが,詳細については参考文献8,9,21)を参照されたい。
薬物療法の登場により精神分裂病の予後が改善されたといわれている10,11,22)。しかし,薬物療法によっても病状の改善の得られない重症例も少なからずみられる。また,薬物療法の導入後,波状の経過をとるものが増加し,精神分裂病の再燃が注目されてきている6,12,18,23)。そこで,我々はこの重大な臨床的問題である,精神分裂病の慢性重症化および再燃の機構について,生物学的側面からどのように解明できるか検討している。ここではこれまで得られた結果を報告するが,詳細については参考文献8,9,21)を参照されたい。
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