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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻6号

1990年06月発行

文献概要

研究と報告

摂食障害と脳萎縮(続報)—頭部CT上の脳萎縮所見と臨床諸要因との関連

著者: 西脇新一1 切池信夫1 永田利彦1 井上佑一2 吉野祥一3 泉屋洋一4 川北幸男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室 2大阪市立大学医学部放射線医学教室 3大阪市立桃山市民病院精神科 4貝塚サナトリウム

ページ範囲:P.655 - P.661

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 抄録 Anorexia nervosa 20例,bulimia 17例の頭部CT所見よりVBRを算出し,これと臨床諸要因との関連を検討した。その結果,摂食障害患者の側脳室拡大は,年齢,体重,栄養状態,摂食行動,抑うつ症状,甲状腺機能,知能検査結果等の要因とは関連を認めなかった。しかし,anorexia nervosaにおいてデキサメサゾン投与後の血漿コルチゾール値と側脳室拡大との間に有意な正の相関を認めたが,bulimiaにおいては認めなかった。これらの結果に若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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