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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻6号

1990年06月発行

短報

精神分裂病様症状を伴った進行麻痺の1例と免疫学的指標

著者: 上野豊吉12 松尾正3

所属機関: 1九州大学医学部神経精神医学教室 2現三善病院精神科 3現ハイデルベルク大学臨床精神医学教室

ページ範囲:P.667 - P.671

文献概要

I.はじめに
 一般に進行麻痺は,梅毒感染後10〜20年の潜伏期間を経た後,多彩な精神神経症状でもって発症するといわれている。以前より抗生物質療法によって進行麻痺の発生頻度は著明に減少したが,この数年は再び,梅毒が増加傾向に転じたことも指摘されている。今回,我々は発病当初精神分裂病(以後,分裂病と略す)が強く疑われたが検査結果より進行麻痺であった症例を経験したので,特に種々の免疫学的指標と治療経過の相関について若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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