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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻7号

1990年07月発行

文献概要

研究と報告

断酒者の自覚的な睡眠障害について

著者: 武井明1 千葉茂1 新ケ江正2 太田耕平2 宮岸勉1

所属機関: 1旭川医科大学精神科神経科 2札幌太田病院

ページ範囲:P.727 - P.733

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 抄録 アルコール症者の自覚的睡眠状況を検討するために,断酒者300名を対象として睡眠状況に関する自己記入式アンケート調査を実施し,207名の回答(回収率72%)をもとに分析を行い,以下の結果を得た。
 ①入眠障害,中途覚醒,早朝覚醒などの睡眠障害が207名中125名(60%)に認められた。②上記125名中の111名(89%)が,benzodiazepine系を中心とする睡眠剤を使用していた。③上記125名中の65名(52%)は睡眠障害が主な原因で再飲酒したくなると回答した。④睡眠障害の出現率は断酒期間3年未満の者に高く,3年以上の断酒者では低かった(それぞれ71%と28%,P<0.01)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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