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文献詳細

雑誌文献

精神医学32巻9号

1990年09月発行

文献概要

研究と報告

「馬」と「神」の同時憑依を認めた祈祷性精神病の1例

著者: 宮永和夫1 米村公江1 町山幸輝1

所属機関: 1群馬大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.995 - P.1000

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 抄録 「馬」と「神」が憑依した祈祷性精神病の1例を報告した。本例の興味ある点は,1)「馬」が憑依したこと,2)「馬」が患者の頭に「神」が患者の胸に分かれかつ同時期に憑依したこと,そして 3)他人の顔に合わせて馬が見えたこと―いわゆる感動錯覚が認められたことである。「馬」の憑依について民俗伝承との関係で検討したのち,本例の憑依状態の成立ちとその原因について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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