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「第86回日本精神神経学会総会」印象記—東洋のナポリ,ボルカーノのまち鹿児島大会
著者: 松下昌雄1
所属機関: 1帝京大学医学部精神科
ページ範囲:P.1022 - P.1023
文献購入ページに移動翌25日の学会第1日目は,定刻の8時25分きっかりからA会場での松本会長の挨拶で始まった。まだ,早朝のせいか,大会議場(定員2,008人)の出席者はまばらだったが,松本会長が,皆さんを歓迎する意味でドカンと一発桜島が噴火すれば……などと冗談(?)を言われたせいか,それから2時間ほどして,本当に大爆発があり,会場の窓ガラスを振動させた。演題の発表はA会場のほか,B会場(定員958人),C会場(定員400人)に分れて平行して進行した。2日目は午後から松本会長司会の特別講演,笠原理事長司会の会長講演が行われた。そのあと引き続いて総会が行われた。観光地のせいか会場の出席者(141名)は少なかった(実は毎年そうなのだが)が,委任状(611名)の提出で,総会(定足数647名)は十分成立し,ここでも議事は円滑に進行した。評議員会で多少もめて,笠原理事長に一任された次々期会長(1992年)には,結局大阪医大の堺俊明教授が選出された。また,次期会長の帝京大風祭元教授から,当地と違って観光資源は少ないが,来年の東京にも多数の参加者があることを期待する,という主旨の挨拶があった。3日目は鹿児島県農協会館に会場を移して,演題の発表が行われた。当日は午後1時半頃には最後の発表も終り,D会場で松本会長の閉会の挨拶があり,全日程を無事終了した。以上が学会全体の経過のあらましであるが,次に学術発表の内容について順次述べてみたい。
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