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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻1号

1991年01月発行

短報

口腔内限局の寄生虫妄想の1症例

著者: 成瀬梨花1 野村総一郎1 落合志保1 山内惟光1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学病院精神医学教室

ページ範囲:P.87 - P.89

文献概要

■はじめに
 皮膚の異常感覚をそこに寄生する虫のためと感じ,訂正不可能な寄生虫罹患の確信を持つ病態は皮膚寄生虫妄想(Dermatozoenwahn)として広く知られている。これに対して内臓に寄生虫がいるという訴えは分裂病圏である場合が多いと言われている1)。一方,いわば皮膚と内臓の中間部位である口腔内に限局する寄生虫妄想の報告は稀である。今回我々は口腔内に限局した寄生虫妄想を有する症例を経験した。これを「口腔内寄生虫妄想」と命名し,その疾病論的位置づけと病態を論じ,併せて治療についても報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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