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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻1号

1991年01月発行

動き

第143回アメリカ精神医学会「討論:境界性人格障害の生物学的病因」を聞く

著者: 融道男1 陳紀澤1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.101 - P.104

文献概要

 1990年5月12〜17日にNew Yorkで開かれた第143回アメリカ精神医学会(APA)に出席する機会があった。いくつかのおもしろい発表を聞いたが,境界性人格障害の生物学というテーマに興味を持った。5月16日は朝から突然の豪雨だったが,午前9時に始まった「討論:境界性人格障害の生物学的病因」は著名な精神科医が討論者になっていることから,200名ほど入る講堂がいっぱいであった。日頃,境界性人格障害(以下境界例)とは果たして何かという疑問を持ち,またその臨床について悩んでいたので,1時間40分をおもしろく聞いた。我が国ではこのような議論はまだ盛んでないので,その内容を要約して紹介したい。司会(modulator)はRex W. Cowdryが務め,聴衆は話題に極めて敏感に反応したが,本稿ではそこまでお伝えできないのが残念である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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