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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻10号

1991年10月発行

短報

遅発性ツーレット様症候群の1例

著者: 國芳雅広12 稲永和豊12 有川勝嘉3 前田嘉子14 中村純124 内村直尚4

所属機関: 1筑水会病院 2筑水会神経情報研究所 3小倉蒲生病院 4久留米大学精神神経科

ページ範囲:P.1117 - P.1119

文献概要

■はじめに
 抗精神病薬は,精神病患者の症状を軽減させ,社会適応を良好にすることには多大の貢献をしてきた。しかし,薬物療法が広く普及された反面,遅発性症候群と呼ばれる副作用が問題となってきた。その中で遅発性ジスキネジアの報告は多く,遅発性アカシジアも最近ではその治療法を含めた報告が散見されるようになった。しかし今回報告する遅発性ツーレット様症候群の報告はいまだ本邦ではみられず,海外の文献でも10例に満たない報告があるのみである。さらにその治療法については遅発性ジスキネジアなどと同様にいまだ確立したものはみられない。
 今回我々は精神分裂病の治療経過中に,Gilles de la Tourette's syndromeと同様の音声チックおよび運動性チックを発症した症例を経験したので若干の文献的な考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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