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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻11号

1991年11月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病の治療と睡眠薬

著者: 宮内利郎1

所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1187 - P.1193

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 【抄録】 通院分裂病患者143名の日中薬と睡眠薬について検討した。①日中の無投薬は11例(7.7%),抗精神病薬単独97例(67.8%),抗精神病薬と抗不安薬の併用26例(18.2%),その他9例であった。②就寝前薬は無投薬37例(25.9%),抗精神病薬単独24例(16.8%),睡眠薬単独33例(23.1%),抗精神病薬と睡眠薬の併用43例(30.1%),その他6例であった。③日中の抗精神病薬投与量(chlorpromazine換算)は214.4mg,抗不安薬(diazepam)13.7mg,就寝前は抗精神病薬49.2mg,睡眠薬10.2mgであった。④就寝前薬の精神症状悪化による変更群は,睡眠薬単独13/33(39.4%),睡眠薬と抗精神病薬の併用11/43(25.6%),抗精神病薬とバルビタール併用1/2(50%)の25例に認めたが,抗精神病薬単独例には認めなかった。④変更群にはtriazolam,nitrazepamなどbenzodiazepine系薬剤が多かった。以上の結果を考察するとともに就寝前薬投与のあり方について述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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