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研究と報告
反応性精神病が疑われ,診断が困難であった高血糖昏睡の1症例
著者: 真下清1 榎田雅夫1 山内俊雄1
所属機関: 1埼玉医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.1211 - P.1216
文献購入ページに移動最近我々は,幻視,腹痛を主訴に入院したが,昏睡状態を呈し死亡した糖尿病性昏睡の1症例を経験した。反応性精神病の診断で入院したが,午後より昏睡状態を呈し,種々の治療にもかかわらず翌日死亡した。検査結果および病理解剖の結果から,高血糖昏睡と診断された。
これまで高血糖昏睡の初発症状では精神症状を呈した報告例は少なく,文献的考察を加えるとともに,本疾患における早期診断,早期治療の重要性を強調した。
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