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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻11号

1991年11月発行

短報

Timiperoneの治療量を服用中にtorsades de pointesを来した症例

著者: 古川壽亮1

所属機関: 1豊橋市民病院精神・神経科

ページ範囲:P.1241 - P.1244

文献概要

 1991年3月より本邦ではhaloperidolの添付文書の循環器系副作用の項に「外国でTorsades de pointesが報告されている」の一文が追加された。torsades de pointes(以下TDP)とは,後に述べるような,突然死をもたらす可能性のある不整脈である。
 我々は,haloperidolと同じbutyrophenone系の抗精神病剤であるtimiperone 1.5mg/日の投与中にTDPを来した症例を経験した。治療量のbutyrophenone系薬剤の投与中にこのような致死性不整脈を来した症例の報告は今まで日本ではみられていないので,症例を報告し,若干の考察を付け加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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