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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻12号

1991年12月発行

特集 不安の病理

不安の精神薬理

著者: 木内祐二1 融道男2

所属機関: 1昭和大学医学部第二薬理学教室 2東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1327 - P.1333

文献概要

■はじめに
 benzodiazepine(BZ)系抗不安薬が臨床に導入されて以来30年が経ち,現在では抗不安薬は精神科領域に限らず最も頻用される薬物の1つになった。不安,ストレス,あるいは疾患としての不安障害の生物学的研究は神経化学的検討が困難であったが,BZ系抗不安薬の登場と,BZの作用部位であるγ-アミノ酪酸(GABA)/BZレセプターの分子生物学的研究の成果と,5-HT系抗不安薬をはじめとする非BZ系抗不安薬の開発などにより不安の研究に新たな発展がみられた。不安の精神薬理に関するこうした最近の研究の動向をGABA,5-HT,noradrenaline(NA)神経系を中心にまとめてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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