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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻12号

1991年12月発行

短報

せん妄を来したACTH単独欠損症の1例

著者: 柴田明彦1 山本健1 高岡健1 小出浩之1 若林慎一郎1 浅岡まさみ2 村井敏博3

所属機関: 1岐阜大学医学部精神科 2岐阜病院 3岐阜大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1361 - P.1363

文献概要

 副腎皮質刺激ホルモンACTH分泌の選択的低下に基づき,全身倦怠感,低血糖,低血圧,食欲不振など副腎皮質機能低下症の臨床症状を示すACTH単独欠損症は,1954年にSteinbergら6)によって初めて報告され,本邦においても1969年熊原ら3)の報告に始まり,100例以上の報告がなされるに至っている。しかし,本例における精神症状の記載は少なく,主に内分泌疾患として身体的側面からの検討がなされてきた。今回我々は,ACTH単独欠損症の治療経過中に,せん妄を来した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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