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特集 精神科領域におけるレセプター機能の研究の進歩
うつ病とセロトニン1Aレセプター—抗うつ薬の作用とコルチコステロン反応を中心に
著者: 穐吉條太郎1 土山幸之助1 山田健児1 小野妙子1 山内千代1 大庭明子1 山田久美子1 児島克博1 佐々木一郎1 中村誠1 青木裕子1 永山治男1
所属機関: 1大分医科大学精神神経科
ページ範囲:P.147 - P.153
文献購入ページに移動うつ病の病態生理においてセロトニンニューロンの機能異常の存在とその重要性を示唆する基礎的,臨床的所見が集積されつつある2)。これに基づき抗うつ薬の作用メカニズムにおいても,セロトニン神経機能への作用の重要性を主張する仮説が提唱されている29)。この分野におけるここ数年の進歩は,セロトニン機能の様々な側面に対して特異的な作用をもつ薬剤の開発によるところが大きい。これらの薬剤の出現はうつ病の治療および研究の範囲を拡大させた。本稿においてはその中でもセロトニンレセプターのサブタイプの1つであるセロトニン(5-HT)1Aレセプターと抗うつ効果との関連を中心に我々の研究およびその関連研究について述べたい。
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