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研究と報告
文献概要
【抄録】マリファナ精神病と思われる3例を報告した。いずれも20代の男性であり数カ月から数年間にわたる連続的なマリファナ使用後に発症しており,精神身体的なストレスが関与していた。症例1,2は多幸的で抑制欠如した気分が基底にあり宗教的・誇大的な内容の幻覚妄想を伴う精神病状態を呈し,意識障害の存在が認められStringarisによる分類では挿間性錯乱状態に相当するものと思われ,精神症状消褪までに約3週間を要した。症例3では意識清明下で数カ月にわたる幻覚妄想状態を呈しており,性格変化を来たし元来の人格からは考えられない暴力行為がみられており,遷延性マリファナ精神病に相当するものと思われた。3例とも治療に対する反応は良好であり,精神症状消褪後には明らかな無動機症状群は示さなかった。
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