文献詳細
文献概要
研究と報告
対人場面における眼球運動の研究
著者: 中島勝秀1 原井宏明2 川口弘剛1 免田賢2 山上敏子2
所属機関: 1九州大学医学部精神神経科 2国立肥前療養所・情動行動障害センター
ページ範囲:P.275 - P.281
文献購入ページに移動従来のロールプレイを利用した評価方法に,i)刺激提示にビデオテープを用い,ⅱ)大画面スクリーンを使用し,ⅲ)眼鏡式アイカメラを採用することで,これまで障害となっていた対人場面での眼球運動の客観評価を可能にした。
正常者の対人場面での眼球運動は,「話を聞いている時には相手をじっと見つめ,自分が話をする時には注視時間は短く眼球を速く動かす。話の終了後は注視時間が徐々に長くなり相手の反応を待つ」という一定のパターンがみられ,さらに,その傾向は自己主張性が中等度の群と高い群に強く現れていた。
掲載誌情報