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精神科卒後教育における二,三の試み—カナダのレジデント研修プログラムとの比較
著者: 高橋三郎1
所属機関: 1滋賀医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.319 - P.324
文献購入ページに移動1988年の第84回日本精神神経学会総会(大阪)のシンポジウム「精神医学の卒後研修と生涯教育」で,精神医学の卒後研修の問題点—現場教官の経験—を話した18)。そこでは,滋賀医科大学で実施している研修プログラムと新しい工夫について紹介した。
1990年の第8回精神医学講座担当者会議(和倉)のワークショップ「精神科卒後教育の新しい試みについて」では,2年前に提示した我々の研修プログラムがその後いかに有効に行われているかを話す機会を与えられた。私は,最近,何回かカナダのトロント大学,アルバータ大学精神科に短期滞在する機会があり,そこで見聞したことに加えて,1990年6月ブリティッシュ・コロンビア大学精神科を訪問した際,そこのレジデント研修制度についての小冊子を入手したので3),これらと比較しながら,我が国における精神科卒後教育の問題点について考えてみたい。
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