文献詳細
研究と報告
感情障害発症の季節性変動
著者: 大門一司1 辻本哲士1 塩入俊樹1 北村隆行1 花田耕一1 高橋三郎1
所属機関: 1滋賀医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.367 - P.372
文献概要
大うつ病女性患者のうつ病相は春,秋に多く,非定型双極性感情障害うつ病相は夏に少ないが,いずれも有意の差はない。双極性感情障害女性患者のうつ病相は春に多く,有意の差を認めた。さらに女性については双極性感情障害のうつ病相と躁病相に,大うつ病と双極性感情障害のうつ病相の発症時期に,いずれも有意の差を認めた。男性患者にっいては大うつ病,双極性感情障害ともに季節性はみられなかった。これらより感情障害発症に関して女性がより季節の影響を受けやすいことが示唆される。
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