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研究と報告
失語症言語治療とコンサルテーション・リエゾン精神医学
著者: 渡辺俊之1 鈴木淳2 安孫子修3 青木孝之1 保坂隆1 狩野力八郎1
所属機関: 1東海大学精神科 2東海大学大磯病院リハビリテーション室 3東海大学リハビリテーション科
ページ範囲:P.395 - P.401
文献購入ページに移動我々は,失語症言語治療におけるコンサルテーション・リエゾン(以下CL)精神医学の実践を通し,そこに内在する諸問題を検討してきた。本論文では,先ず,失語症者および言語治療の心理的情緒的問題点について,文献的展望および明確化を行い,次に,失語症言語治療におけるCL精神医学の役割について,以下四つの側面からまとめた。①コンサルテーション:失語症者の諸問題について,神経心理学的観点に加え,対象喪失,家族力動の観点から助言する。②リエゾン:治療場面における転移・逆転移を明確化し,治療関係の理解を深める。③精神医学的評価:言語治療士が行う治療上の工夫について,精神医学的側面から評価する。④理論モデルの提示:神経心理学に加え,力動精神医学,コミュニケーション論等の理論モデルを提示する。
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