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短報
長期にわたるbromocriptine維持療法中に精神症状を呈したprolactin産生腫瘍の1例
著者: 丹生和夫12 有馬成紀13 中鳴照夫1
所属機関: 1京都府立医科大学精神医学教室 2現,五条山病院 3現,蘇生会病院
ページ範囲:P.411 - P.413
文献購入ページに移動Bromocriptineはドーパミンアゴニスト,とくにD2アゴニストとして知られ,末端肥大症,パーキンソニスムをはじめ,その他の病態の治療薬として広く使用されているが,比較的大量が長期間投与されるパーキンソニスムの場合を除くと精神症状の発現の報告は少ない。
今回,prolactin産生下垂体腫瘍の治療のため,少量のbromocriptineを長期間投与されている患者で精神症状の発現があり,抗精神病薬であるperphenazineの投与により症状が消退し,以後bromocriptineとperphenazineの併用で維持できた症例を経験したので報告する。
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