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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻4号

1991年04月発行

資料

多剤乱用の実態—1精神科病院外来患者について

著者: 飯塚博史1 奥平謙一1 斎藤惇1 金子善彦1

所属機関: 1神奈川県立精神医療センターせりがや病院

ページ範囲:P.415 - P.420

文献概要

■はじめに
 多剤乱用に関する問題は,わが国では未だ欧米圏諸国ほど表面化してはいないものの,今後様々な形で社会問題化してゆく可能性が高いと考えられる。早い時期から予防措置を検討し,適切な対策を講ずることの重要性が強く示唆されるが,そのためには現状を正確に把握することが不可欠であろう。しかし現時点においては,その実態が十分にとらえられているとは言い難いように思われる。
 我々は今回,アルコールや薬物の依存症治療のための専門病院を新来患者として受診し,多剤乱用が認められた症例に関する統計的分析を試みた。その結果を,若干の考察を加えながら報告するとともに,多剤乱用の予防的側面について検討を加えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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