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精神科救急の入院事例からみた覚醒剤精神障害—10年間の動向を中心に
著者: 東里兼充1 藤森英之2
所属機関: 1東京都立墨東病院神経科 2東京都立松沢病院精神科
ページ範囲:P.533 - P.541
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覚醒剤の第二次乱用期は昭和45年頃から顕著になり,昭和50年代には一般市民を巻き込んで急増した。筆者らの墨東病院は松沢病院と並んで,昭和53年11月16日より東京都の精神科救急医療を行っており,自傷・他害の顕著な事例がしばしば受診しているが,覚醒剤中毒者についても,覚醒剤の再使用あるいは飲酒による急性再燃例が少なくない。
覚醒剤中毒の臨床報告は今日までに数多くなされているが,筆者らは救急事例を扱う1施設からみた過去10年間の覚醒剤精神障害の動向と臨床的事項を中心に報告し若干の考察を試みたい。
覚醒剤の第二次乱用期は昭和45年頃から顕著になり,昭和50年代には一般市民を巻き込んで急増した。筆者らの墨東病院は松沢病院と並んで,昭和53年11月16日より東京都の精神科救急医療を行っており,自傷・他害の顕著な事例がしばしば受診しているが,覚醒剤中毒者についても,覚醒剤の再使用あるいは飲酒による急性再燃例が少なくない。
覚醒剤中毒の臨床報告は今日までに数多くなされているが,筆者らは救急事例を扱う1施設からみた過去10年間の覚醒剤精神障害の動向と臨床的事項を中心に報告し若干の考察を試みたい。
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