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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻5号

1991年05月発行

文献概要

「精神医学」への手紙

Letter—炭酸リチウムと皮膚症状,他

著者: 吉村玲児1 寺尾岳1 安松信嘉1

所属機関: 1産業医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.562 - P.563

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 炭酸リチウム(以下リチウムと略)投与中に皮膚科学的副作用が生じることがあります1,2)。今回私たちは,リチウム投与により皮膚症状の出現および増悪を生じた3症例を経験したので報告します。
 〈症例1〉21歳の女性。双極性障害躁状態にてリチウムが投与開始となり,2週間後より顔面,背部の座瘡が増悪しました。リチウム投与量1,200mg/day,血中濃度1.0mEq/lでした。リチウムの減量中止は行わずにイオウカンフルローションを患部に塗布することで座瘡は1カ月で軽快,躁状態はリチウム投与後2カ月で寛解しました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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