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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻7号

1991年07月発行

短報

ステロイド治療中のSLEの1患者におけるてんかん発作,脳波異常,血清補体価の変遷

著者: 本田秀夫1 丹羽真一2 鈴木修二3

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院 2東京大学医学部精神医学教室 3東京大学医学部附属病院物療内科

ページ範囲:P.761 - P.764

文献概要

 全身性エリテマトーデス(SLE)は,多臓器を障害して多彩な臨床症状を示す代表的な自己免疫疾患で,その経過中にしばしば精神神経症状を示すことが知られている。なかでもてんかん発作はSLEの初期〜後期にわたって高率に出現し2,5,11〜14),発作の頻度がSLEの活動性の亢進と関係しているという指摘もある5)。一方,血清補体価,特にCH50値はSLEの活動性を比較的よく反映しており,治療効果の指標としても有用である。しかし,これまでのところ,てんかん発作,脳波所見とCH50値の関連を縦断的に検討した報告は少ないようである10)。今回我々は,ステロイド治療中のSLEの経過の中でてんかん発作,脳波所見の変動と,CH50値を継続的に観察・測定しえた症例を経験したので,これらの関連および発作型分類を検討し報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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