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文献詳細

雑誌文献

精神医学33巻7号

1991年07月発行

資料

妊産婦の睡眠障害に関する調査研究

著者: 川原隆造1 杉原千歳2 桑井徹1 田中雄三1 高田進1 小林春彦1

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神科 2鳥取大学医療技術短期大学部看護学科

ページ範囲:P.775 - P.780

文献概要

■はじめに
 妊娠中の精神障害は産後に比べ頻度も少なく4,14),社会生活に大きな支障はないとされていることから,妊娠中の精神障害に関する報告は少ない8)。さらに,妊娠中の睡眠に関する調査研究はほとんど皆無に近い。しかし,妊娠中にも意欲の低下・嗜好の変化・感覚の過敏性・睡眠障害などが認められており1),睡眠ポリグラフィー的研究で妊娠後期の著明な睡眠障害を指摘した報告がある7)。母性の精神保健の上からも妊娠中の睡眠障害について検討することは重要であるように思う。
 今回,従来あまり注目されてこなかった妊娠中の睡眠障害の実態を把握して,妊娠各週数における睡眠に関する問題点を知る目的で調査を行った。若干の知見を得たので,その概略を報告し,妊産婦の睡眠障害に関する問題点について検討したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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