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短報
血清CPKの異常高値を示した悪性症候群の1救命例
著者: 岡雅男12 黒河内彰1 横山昇1 星野修三1 森則夫1 熊代永1
所属機関: 1福島県立医科大学神経精神科 2現,針生ケ丘病院
ページ範囲:P.869 - P.870
文献購入ページに移動抗精神病薬の副作用として起こる悪性症候群(neuroleptic malignant syndrome,以下NMS)は稀ではあるが,重篤なものである。今回,我々は抗精神病薬の増量後,40度以上の高熱,筋強剛,最高血清CPK値42910(IU/L)を呈した重篤なNMSの1例を経験し,救命しえた。本邦において,血清CPK値が40000を超える異常高値を示し,かつ生存した例は,我々の検索した範囲内では本例を含めてわずかに3例1,3)である。稀少な例と思われるので,若干の考察を加えて報告する。
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