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研究と報告
血清Na値は正常範囲を示し,振戦せん妄に伴ってcentral pontine myelinolysisを来したアルコール依存症の1症例—MRI所見とその成因について
著者: 榎田雅夫1 松岡孝裕1 加沢鉄士1 山内俊雄1
所属機関: 1埼玉医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.31 - P.37
文献購入ページに移動現在,CPMの成因として低Na血症の急速補正,ないしは過剰補正が重要視されている。本例の血清Na値は経過中つねに正常範囲を示し,その成因に低Na血症の急速補正,過剰補正を考えることは難しく,アルコール離脱それ自体が発症に関与したことが推測された。また,本例に認められた貧血,肝機能障害,高アンモニア血症,低K血症などが多因子的に関与した可能性も考えられた。
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