icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻1号

1992年01月発行

研究と報告

自閉性障害にみられる折れ線現象とその成因をめぐって—2組の自閉性障害同胞一致例の比較検討より

著者: 小林隆児1 藤山哲男2

所属機関: 1大分大学教育学部 2メンタルクリニック藤山医院

ページ範囲:P.45 - P.55

文献概要

 【抄録】 2組の自閉性障害同胞一致例について,折れ線現象の発現時期とその後の発達経過を中心に検討し報告した。折れ線現象の発現時期が2歳未満の1例は発達経過が比較的良好であったが,2歳以後の3例はすべて不良であった。この3例は発達経過の中で,ひねくれ反応が顕著に認められた。ひねくれ反応を対象関係の発達病理の視点から検討し,ある種の発達的側面としてとらえる必要性と治療的観点からその意義を主張し,自閉症の成因についても最近の研究の動向を踏まえて言及した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら