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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻1号

1992年01月発行

研究と報告

拘禁性精神障害の5例

著者: 三辺義雄1 堤学1 江守賢次1 倉知正佳1 野田真紀子2 山口成良3

所属機関: 1富山医科薬科大学精神神経科 2佐々木病院 3金沢大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.77 - P.81

文献概要

 【抄録】 拘禁性精神障害を来した5例を報告した。診断の内訳は反応性妄想状態3例(攻撃的妄想2例,被害的妄想1例),反応性もうろう状態2例(ガンゼル症候群1例,ヒステリー1例)であった。既存の精神疾患としては精神分裂病1例,妄想性障害1例,てんかん性精神障害1例,病的賭博1例,依存的性格傾向1例であった。これらの既存の精神障害と拘禁性精神障害の成立における心的構築や症状の表現型との関連性を中心に考察を加えた。拘禁性精神障害についての研究は拘禁という限定された状況における精神障害と環境の問題,ひいては一般の精神障害での症状形成を検討する上で重要な示唆を与えると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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