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短報
うつ症状が先行したリウマチ性多発筋痛症の1例
著者: 玉置幸弘1
所属機関: 1住友別子病院神経科
ページ範囲:P.93 - P.95
文献購入ページに移動 リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica;PMR)は側頭動脈炎(temporal arteritis;TA)の1症状とも考えられている2,4,8)。臨床上は近位筋痛を主症状とし,血沈値は高度亢進しCRPも強陽性であるが,RAやRFといったリウマチ性疾患を示す検査は陰性で関節症状も伴わないのが特徴とされており,副腎皮質ホルモンが有効である3,4,10)。
筆者は76歳女性でうつ症状が先行していた典型的なPMRの1例を経験した。PMRの報告は多いものの,精神症状としてのうつ症状を伴ったPMRの症例7,9,11)は極めて少ないので,若干の文献考察を加え報告する。
筆者は76歳女性でうつ症状が先行していた典型的なPMRの1例を経験した。PMRの報告は多いものの,精神症状としてのうつ症状を伴ったPMRの症例7,9,11)は極めて少ないので,若干の文献考察を加え報告する。
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