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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻1号

1992年01月発行

動き

「第1回国際睡眠学会」印象記

著者: 村崎光邦1

所属機関: 1北里大学医学部精神科

ページ範囲:P.105 - P.107

文献概要

 World Federation of Sleep Research Societies(WFSRS)主催のもとに第1回国際睡眠学会がフランスのカンヌで,1991年9月21日より9月25日までの5日間開催された。WFSRSとはアメリカのAmerican Sleep Disorders Association(ASDA)とSleep Research Society,European Sleep Research Society(ESRS),Japanese Society of Sleep Research(JSSR)を中心に,Australasian Sleep Association,Canadian Sleep SocietyおよびLatin American Sleep Research Societyが1つにまとまって構成された組織で,UCLA生理学教室のMichael H. Chase教授が会長を務め,7名の実行委員会のメンバーに日本から菱川泰夫教授と井上昌次郎教授が参画されている。今回はWFSRSによるFounding Congressと銘うって行われ,会長にはイタリアのボローニァ大学のPier Luigi Palmeggiani教授が当たり,また名誉会長には睡眠研究の大御所Michel Jouvetが就任している。
 学会場は,ヨーロッパ随一の豪華なリゾート地で風光明美を絵に画いたような南仏はカンヌのPalais des Festivalsであり,有名なカンヌ映画祭の行われるのと同じ場所である。参加者は等しく会場のテラスから一望されるカンヌの海岸の息をものむ美しさには目を見張ったものである。本学会の参加者は1,300名前後とFounding Congressとしては予想以上の多きに上り,34ヵ国からの演題発表があった。それだけ睡眠にまつわる基礎的研究から睡眠・覚醒障害に対する心理学的,精神医学的研究への関心が高く,実際の臨床場面でも大きな問題であることを反映しているといえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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