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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻10号

1992年10月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病における二重課題の処理障害—P300を指標とした認知資源配分の検討

著者: 古知貴恵子1 古賀良彦2 村崎光邦1

所属機関: 1北里大学医学部精神科 2杏林大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1097 - P.1102

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 【抄録】 精神分裂病における二重課題(dual task)の処理障害を明らかにする目的で,健康成人11例,精神分裂病患者10例につき,単一課題および二重課題処理時のERPを記録し,P300振幅を比較した。その結果,健康成人では,二重課題処理時には,情報処理資源が課題の難度に応じて適切に配分されることが示された。一方,精神分裂病患者では単一課題については,ある程度,処理が可能であるものの,複数課題に関しては処理が極めて困難であり,複数情報の制御および情報相互間の共応の障害があることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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