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研究と報告
我々のデイケア評価の試み—他覚評価と基底体験の自己評価の個人内変化を通して
著者: 近藤重昭1 佐々木恵美子1 堀志保1 春日静子1 人見功1 柴山ゆかり1
所属機関: 1秋田県精神保健センター
ページ範囲:P.1177 - P.1187
文献購入ページに移動集団精神療法を基にした,我々現行のデイケアは行動改善(特に感情表出,次いで自己表現とコミュニケーション技術)に成果があった。しかし,これら行動改善の中には,基底体験の改善,消失と相関するもののほかに,両評価の不一致例も少なくない。それには直接,患者の精神病理を反映する例や一過性の付帯的要因による影響などの例が含まれていた。このような経験からも,デイケア評価には他覚評価と自覚評価手段の併用が必要であり,そのモデルとしたFBFとBOSは簡便,容易で,医師以外のスタッフでも評価が可能であり,患者への心理的負担も軽い。とりわけFBFプロフィールは患者の病理を知ることができ,治療的働きかけの上でも示唆が大きい。
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