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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻11号

1992年11月発行

文献概要

研究と報告

Anorexia nervosa患者の体重増加に伴うbody compositionの変化について

著者: 池谷俊哉1 切池信夫1 中西重裕1 中筋唯夫1 飛谷渉1 永田利彦1 越智宏暢2 川北幸男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室 2大阪市立大学医学部核医学教室

ページ範囲:P.1239 - P.1243

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 【抄録】 anorexia nervosa 12例について冶療による体重増加前後においてDual Photon Absorptiometry(DPA)により体脂肪量(率),除体脂肪量,総骨塩量を測定し健常女性10名の結果と比較した。anorexia nervosa群の体脂肪量(率),除体脂肪量,総骨塩量のそれぞれの平均値は0.6kg(1.8%),33.0kg,1.80kgとなり,健常対照群のそれぞれの平均値13.2kg(28.3%),32.8kg,2.07kgに比して,体脂肪量(率)と総骨塩量において低値を示した。治療により体重が平均約7.6kg増加した時,除体脂肪量は平均2.5kg増加し健常対照群と異ならなかった。一方,体脂肪量は平均5.1kg増加し体重増加の約2/3は体脂肪量の増加であったが,健常対照群に比しなお低値を示した。しかし総骨塩量は体重増加後も増加しなかった。
 これらの結果に若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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