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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻11号

1992年11月発行

文献概要

短報

滞続言語を呈した外傷性痴呆の1例

著者: 南川博康1 高野守秀1 田中渡1 橋本篤孝1 花田雅憲1

所属機関: 1近畿大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1249 - P.1252

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 滞続言語(stehende Redensarten)は,1927年,Schneiderにより最初に記載された常同性の言語活動であり10),一般的にはPick病の特異的症状であると記載され3),側頭葉病変との関連で論じられている6)。しかしPick病以外にも本症状がみられた報告がある1,2,4,5)。今回我々は,頭部外傷後10数年にわたって滞続言語と思われる言語症状を呈した1例を観察した。主病巣が右半球にあることも珍しいと思われるので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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