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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻2号

1992年02月発行

文献概要

短報

遅発性ジスキネジアに対するリン酸ピリドキサールの効果

著者: 國芳雅広12 三浦智信12 稲永和豊12

所属機関: 1筑水会病院 2筑水会神経情報研究所

ページ範囲:P.193 - P.195

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 精神科治療に抗精神病薬が導入されてから,40年が経過した。薬物は精神症状の改善を促し,患者の社会適応を容易にする点においてはある程度の成功を治めてきた。しかし,その副作用としてのパーキンソニズムや種々の錐体外路症状が発現するために服薬中断を来し,その結果として再入院する患者もいる。さらに最近では遅発性症候群5)と呼ばれ,る種々の病態も問題となってきている。この遅発性症候群は発症早期に治療すれば改善するとされているが治療に抵抗することも多い。今回我々はリン酸ピリドキサール(以下ピリドキサールと略)を投与することにより長年にわたる遅発性ジスキネジアが軽減した例を経験したので,その症例の経過を報告するとともに若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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