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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻3号

1992年03月発行

短報

Brotizolam投与後出現した健忘を主症状とする異常行動の2症例

著者: 森川恵一1 松原六郎1 村田哲人2 貴志英生2

所属機関: 1福井松原病院 2福井医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.265 - P.268

文献概要

■はじめに
 Brotizolam(レンドルミン®)は,西ドイツのべーリンガーインゲルハイム社が開発したthienotriazolodiazepine系の睡眠導入剤である。作用は,既存のbenzodiazepine誘導体と類似であり,生物学的半減期は7時間とされている。金ら8)は,本剤を不眠症患者に投与し,終夜睡眠ポリグラフィーの自動解析の結果,入眠の改善,中途覚醒の減少,徐波睡眠の増加がみられたと報告している。近年,triazolam6,7,14)をはじめ,benzodiazepine誘導体の記憶障害との関連4,17)が注目されてきている。今回,我々は,brotizolam投与後,健忘を主症状とした異常行動を呈した2症例を経験したので,ここに若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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