文献詳細
短報
123I-IMP SPECT検査で視床領域に高集積を認めたセネストパチーの1例
著者: 角田雅彦1 倉知正佳1
所属機関: 1富山医科薬科大学医学部精神神経医学教室
ページ範囲:P.423 - P.425
文献概要
身体の様々な部位の異常感を奇異な表現で訴える症例はセネストパチーと呼ばれる。セネストパチーは,分裂病圏,躁うつ病圏,神経症圏,脳器質性のものなど,様々な疾患に現れるが,器質性疾患との関連では,視床領域にその障害が推定されることが多かった。
今回我々は,「釣り糸が体に絡みつく」と言って苦しがるセネストパチー(DSM-Ⅲ-R:特定不能の身体表現性障害)の1例において,123I-IMP SPECT検査を施行したところ,特徴的な所見が得られたので報告する。
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