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アルツハイマー型痴呆の生物学—最近の発展
著者: 石井毅12
所属機関: 1東京都精神医学総合研究所 2相模台病院
ページ範囲:P.458 - P.470
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アルツハイマー型痴呆またはアルツハイマー病(以下ア病)の生物学的研究は近年著しく進歩した。ことにアルツハイマー神経原線維変化(Alzheimer's Neurofibrillary Tangle;ANT)と老人斑という2つの重要な変化についてはその化学的組成,分子生物学的研究の面で,ここ数年の間に画期的ともいえる新知見が続々発表されて,眼をみはる思いである。しかし,この病気の原因については未だ明らかでなく,1つの山を越えた後にさらに難しい問題がみえてくるのである。
以下,ア病の生物学的研究の現状について,できるだけ分かりやすく解説しよう。
アルツハイマー型痴呆またはアルツハイマー病(以下ア病)の生物学的研究は近年著しく進歩した。ことにアルツハイマー神経原線維変化(Alzheimer's Neurofibrillary Tangle;ANT)と老人斑という2つの重要な変化についてはその化学的組成,分子生物学的研究の面で,ここ数年の間に画期的ともいえる新知見が続々発表されて,眼をみはる思いである。しかし,この病気の原因については未だ明らかでなく,1つの山を越えた後にさらに難しい問題がみえてくるのである。
以下,ア病の生物学的研究の現状について,できるだけ分かりやすく解説しよう。
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