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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻5号

1992年05月発行

短報

慢性期血液透析中にイソニアジド投与により精神症状を呈した1例

著者: 佐々木一1 伊藤寿彦1 児玉和宏1 佐藤甫夫1

所属機関: 1千葉大学医学部精神科神経科

ページ範囲:P.525 - P.527

文献概要

 イソニコチン酸ヒドラジド(以下イソニアジドと記す)は,1948年より現在まで一次抗結核薬として広く使用されているが,皮膚,肝,腎その他の臓器に副作用を生じる3)。精神症状は1952年にMcConnelら8),Hunter6)らにより,せん妄などの意識障害,抑うつなどの感情障害,幻覚妄想,精神運動興奮などが報告されている。今回,我々は慢性期腎透析中にイソニアジドの投与により精神症状を呈したが,器質的心理的に様々な要因の関与が考えられた症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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