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研究と報告
精神分裂病患者の離職—要因,予測因子,予後
著者: 片山成仁1 宮内勝1 安西信雄12 池淵恵美1 熊谷直樹1 佐野威和雄1 中嶋義文1 中島亨13 濱田龍之介12 本多真1
所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室 2現所属,東京都立松沢病院 3現所属,関東逓信病院
ページ範囲:P.585 - P.590
文献購入ページに移動その結果,精神障害に基づく離職には,①対人過緊張から同僚に対して被害的となり疲れ果ててしまう。②職業能力,意欲が低く,職業遂行不能となる。③精神症状の増悪から,妄想的,空想的となる。との3つのパターンがあった。また増悪または対人過緊張がみられる時は高率に離職することが分かった。診断の下位分類によって離職の仕方に差はみられなかった。離職後に精神症状が悪化することは少なく,医師患者関係も変わらず,就労意欲も保たれる場合が多いことが分かった。
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